成長できる看護の現場や資格について

看護師がスキルアップをするための方法は多種多様です。医療技術は日々進歩しているので、病棟勤務であれば、勤務に専念するだけでも自然とスキルアップが図れるでしょう。特に、救急救命センターや集中治療室など、重篤な患者の命を救う医療現場では、看護師が次々と導入される最先端技術を駆使できるように研修も行われています。したがって、こうした救急看護に関わる看護師は、仕事を通して高度な看護スキルを身につけることができます。

ただし、刻一刻と状況が変化する現場ではスキルを磨けても、問診やバイタルチェックなどが中心となる健診センターに勤務していたり、従来から業務がパターン化された職場に勤務している看護師の場合は、通常業務だけでスキルアップを望むことは難しいでしょう。スキルアップができるようにと、オペ室勤務などを希望しても、優先的に採用されることは期待できないかもしれません。

そこで、こうした職場に勤める看護師がスキルアップするためには、研修や審査を受けて資格を取得することをおすすめします。看護系の大学院を卒業していれば、看護業界最上位の資格の1つと言われる専門看護師の道が開ける可能性があるでしょう。また、大学院卒業の学歴がなくても、看護師の資格と5年以上の実務経験があれば、専門の教育機関で学ぶことで目指せる認定看護師という資格もあります。認定看護師の専門分野は見直しが図られ、21分野から19分野に限定されましたが、専門性を高めて働きた方にはおすすめです。

専門看護師や認定看護師の資格取得は容易ではありませんが、医師のいない看護専門外来などで、専門スキルを生かして患者を指導したり、相談に乗ったりすることができるほか、人材育成にも貢献できるので、向上心のある人は目指してみる価値はあると思います。